ギャラリー

外観 東面
撮影 © kurita corpolation

外観 北面
この家の建設プロジェクトは、ご主人が車でイベントのラジオコマーシャルを聞き、お一人で会場に来られたのが始まりでした。
もともと建築家には感心を持たれていたようで熱心に建築家の皆さんと話しをされておられました。
後日ご家族で私どものスタジオへ来られアカデミー会員に入会していただきました。
その後のイベントでご自分達の予算で建築家の家造りが本当に実現できるのか東海林さんに相談したいとのお話があり、
その日のうちに東海林さんの事務所で面談が実現しました。
東海林さんからは過去の事例をご紹介いただきながら、予算内でクライアントの望む家造りをするのが自分達の仕事なので
心配いらないとの話しを聞くことが出来、不安が一気に解消され本格的にプロジェクトがスタートしました。
先ずは土地探しからで、ご夫婦が土地を探す条件としてこだわったのは、造成地ではなく古い建物が残っている四季の自然が感じられる土地でした。
そんなお二人が見つけてきた土地は古くからある神社の隣接地で樹齢数百年のケヤキの大木が借景できる素晴らしいロケーションの土地でした。
東海林さんに現地確認と法的なチェックをしていただいたところ、
ご夫婦のイメージする家造りができる素晴らしい土地とのお墨付きをいただき購入が決まりました。
住宅を設計するにあたってのご夫婦の要望は、コンパクトでシンプルな作り、そして外の景色が感じられ経年劣化が味として感じられる家。
そんなご夫婦のご要望に東海林さんはコンパクトでありながらも狭さを感じさせず、
隣地のケヤキの大木を借景としてみごとに取り込んだ「森を仰ぐ家」が完成しました。
1階部分はLDKのワンルームとし隣地のケヤキの大木を仰ぎ見ることのできる大きな3連の木製サッシを配置。
天井高さは3500と高くし、多目的に使えるロフトを2ヶ所に設け、奥行きがあり開放感のある空間を実現しています。
ロフトのひとつは下屋上のデッキスペースに繋がっており、
ご主人の希望であった「屋根にあがってお茶を飲みながらラジオを聞く」ことを可能にしました。
内装は大空間の壁をホタテの貝殻からできている自然素材のチャフウオールの塗り壁とし、
床材はあえて古びた雰囲気を出すために杉足場板の古材仕上げとし大変落ち着いた感じの仕上げになっております。
2階部分は完全なプライベートゾーンとして位置づけクローゼットを挟んで寝室と子供部屋が並び、浴室と洗面所を設けてあります。
天井は勾配天井とし構造材の登り梁が表しになっており、内装についてはコストの関係もあり天井・壁・床ともラワンベニヤ貼りとし、
一部塗装仕上げとし生地のままの部分はご主人よりDIYで密蝋ワックスを塗っていただき
大変シンプルな仕上げで屋根裏部屋的な落ち着いた雰囲気になっています。
ラワンベニヤを採用するにあたっては、お子さまがアレルギー体質とのお話があったため
お住まいのアパートに密蝋ワックスを塗ったラワンベニヤをしばらくの間置いていただきアレルギーが出ないか検証してもらいました。
外壁はレッドシダーを貼ったことにより、年を経るごとに劣化というよりはむしろ家の年輪が感じられる落ち着いた雰囲気を醸し出し、
廻りのケヤキと見事に調和できるのではないかと思います。
この家にはいくつかのアイデアが組み込まれておりますが、そのひとつをご紹介いたします。
玄関の土間の濃い色の壁は一見したところアクセントに塗ったと思われるかもしれません。
実は黒板塗装がほどこしてあり、伝言板、メモ書き、子供の落書きスペース、として使えるようになっています。
きっと将来にわたり家族のコミュニケーションがはかれる良いツールになるのではないでしょうか。
一般的には土地がきまってから建築家に相談しようと思っている方が多いと思いますが、
今回のように土地探しの段階から建築家に係わっていただき、
早い段階からイメージを共有してもらってはいかがでしょうか。
場合によっては変形のため安い土地でも以外とイメージにあった家造りが可能で、
限られた予算をより多く建築費用に廻すことができたりするかも知れません。
意中の建築家がおられましたら早い段階からご相談されることをお薦めします。
撮影 © kurita corpolation

玄関
撮影 © kurita corpolation

1階 リビング 東面
撮影 © kurita corpolation

1階 リビング 西面
撮影 © kurita corpolation

1階 リビング 南面
撮影 © kurita corpolation

1階 キッチン
撮影 © kurita corpolation

1階 トイレ
撮影 © kurita corpolation

吹き抜け 木製サッシ
撮影 © kurita corpolation

1階 リビング 床下収納コンセント
撮影 © kurita corpolation

1階 リビング 梯子
撮影 © kurita corpolation

ロフトスペース
撮影 © kurita corpolation

2階 サニタリー
撮影 © kurita corpolation

2階 廊下
撮影 © kurita corpolation

2階 予備室
撮影 © kurita corpolation

2階 WCLO
撮影 © kurita corpolation

2階 WCLO 内部
撮影 © kurita corpolation

2階 主寝室
撮影 © kurita corpolation

外観 夕景
撮影 © kurita corpolation

森を仰ぐ家[中越地区]
竣工 2013年10月31日
設計/東海林健 株式会社東海林健建築設計事務所